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  • 生殖医療に関するコラム

    卵子提供で辛い治療にピリオドを!不妊治療の可能性を広げたい方が台湾を選ぶ理由4選

    女性にとって「妊娠・出産」は大きなライフイベントです。

    時代とともに結婚のスタイルは多様化しましたが、子どもを産み明るい家庭を築きたいと望むのはごく自然な思いではないでしょうか? 
    近年「不妊治療」「生殖医療」がニュースで取り上げられることが多くなりました。
    そして、ここ台湾も日本と同様に少子化が深刻です。

    現在台湾で大きく発展を続けている不妊治療は、従来の人工授精や体外受精のみならず、卵子提供、精子提供、PGT-A(PGS)などさまざまな方法を取り入れることで、成果を上げています。


    不妊症で悲しんでいる女性 赤ちゃん待ち

    一、不妊症とは?台湾で合法の卵子提供ってどのような治療?


    台湾で受けられる卵子提供。海外に出て行ってまで治療をする価値はあるのか、リスクはないのかは気になるところですよね。

    台湾で卵子提供を受けるためにNUWA生殖医療センターを受診している夫婦

    (一)不妊症の現状~日本と台湾の場合

    不妊症とは「避妊をせずに定期的に性交をしていても1年以上妊娠できずにいる状態」と定義されています。
    一般的に年齢が上がるごとに妊孕性(にんようせい:妊娠しやすさ)は低下することがわかっており、卵子・精子の老化による質の低下や卵子の数の減少などが原因のひとつとして挙げられます。

    不妊症検査や不妊治療を開始してみたものの、年齢があがるにつれて難しくなり、どうしていくべきか悩む方も多いのではないでしょうか?

    一般的に妊娠率は加齢に伴い低下していきます。
    台湾のデータによると30歳でおよそ30%あった自然妊娠率は、40歳を超えると5%以下へと急激に減少することがわかっています。

    妊娠率低下の原因のひとつとして分かっているのが、加齢(卵子の老化)ですが、卵子の問題は老化によるものだけではありません。早発閉経により40歳を前に生理が止まってしまった方や、遺伝病がある方など、様々な原因によりご自身の卵子では子どもを持つことが困難なケースもあります。

    では、日本と同様、少子化が問題となっている台湾ではどうでしょうか?
    女性の社会進出がめざましい一方で、儒教文化が色濃く残っている台湾では家族を持つことに大きな価値観を持っている方が多く、不妊症検査やさまざまな不妊治療が積極的に行われています。
    政府も補助金を出して少子化対策に乗り出しています。
    また、キャリアを大切にしたい若い女性が卵子凍結を行うケースも増えてきました。

    (二)卵子提供やPGT-A(PGS)の対象になる年齢や条件は?

    このように少子化問題が深刻な台湾では、不妊症検査や不妊治療が幅広く行われており、日本では制限のあるこれらの検査や治療も台湾では行えます。

    ☑ 卵子提供 精子提供
    「卵子提供」「精子提供」による不妊治療は台湾では合法だということは、特記すべきポイントでしょう。
    台湾ではきちんと法整備がなされており、政府が管理しているので安心です。卵子の老化、早発閉経や遺伝病により子どもを持つことが難しい方も、台湾ではドナー卵子やドナー精子を用いて体外受精を行うことにより治療が可能なのです。

    ☑ PGT-A(PGS: 着床前染色体数スクリーニング検査)
    PGT-A(PGS) についても着床率・妊娠率を高めるという目的で行われているため、検査を受けるにあたっての制限はありません。

    では、卵子提供の対象となるのはどのようなケースでしょうか?
    🔸高年齢または原因不明による不妊症、卵巣機能低下のある方
    🔸先天性疾患により卵巣機能に異常がみられる方
    🔸感染症、手術、免疫因子、化学療法などにより排卵が難しい方
    🔸遺伝性疾患があり、且つ「着床前遺伝子診断(PGD)」を受けることができない方

    卵子提供を受けるにあたって年齢制限はありませんが、ご夫婦が法的に婚姻関係にあること、そして下の条件をクリアしていることが条件となります。
    ✅人工生殖法第7条で定められた項目をクリアしている(心理状況、遺伝性疾患又は感染症の家族歴等)
    ✅ご夫婦のどちらかが不妊症と診断されている、又は重大な遺伝性疾患を持っている
    ✅ご夫婦のうち少なくとも一方が健康な生殖細胞を持っている(卵子提供・精子提供の併用はできません)

    ご自身が卵子提供の対象になるのかどうかについては、これまでの治療歴や検査結果などを参照しながら主治医とご相談になることをおすすめします。


    二、卵子提供の気になるあれこれ

    「卵子提供」での治療を受けた場合、そして順調に出産へと至った場合、その後の生活がどうなるのかとても気になります。ここでは、日本人の方が特に気になる疑問を取り上げます。

    ①台湾での卵子提供にかかる費用は?台湾には何回も行かないといけないの?
    台湾で日本人の方が多く利用しているNUWA生殖医療センターの場合、台湾への渡航は最低2回(初診、移植)必要です。1回あたりの滞在日数は2~3日程度を見ておけばいいでしょう。

    費用については、クリニックによって設定が異なります。
    卵子ドナーにかかる費用(検査や治療、薬剤、採卵、栄養費など)とご自身の治療費(検査や治療、薬剤、移植費用など)をレシピエントが負担することになっています。
    2回以上移植をする場合は、その都度移植費用がかかります。

    治療費用についてはクリニックによって異なりますので、直接お問い合わせください。

    ②卵子提供で生まれた子どもの出自を知る権利は?
    台湾の人工生殖法では、卵子ドナーとレシピエントのプライバシーは守られることになっているため、お互いに相手を知ることはできません。

    ③見た目の違う子どもが生まれないか心配
    同じアジア人である台湾人は日本人と見た目が近いので、外見が大きくかけ離れるリスクは低いですが、クリニックの医師やスタッフにチェックしてもらって奥さまと外見が似ているドナーを紹介してもらうといいでしょう(写真は法律の規定によりお見せできません)。

    ④障害のある子どもが生まれないか心配
    台湾ではPGT-A(PGS)の検査対象制限がなく、また高い検査技術を誇っています。移植予定の胚胎に検査を行うことで染色体数異常による先天性疾患リスクを低下させることができます。また、妊娠した場合は併せてNIPTや羊水穿刺などの出生前検査も実施することが推奨されます。


    ⑤遺伝上の母親ではないけど、日本での戸籍はどうなるの?
    日本の法律上、出産した女性が母親となります。

    ⑥バックアップクリニックって何ですか?
    台湾で胚移植を行ったあとは、定期的な採血や超音波検査により管理を行う必要があります。日本にお住まいの方は、日本で検査の対応をしてくださるクリニックを探す必要があります。
    日本では卵子提供のバックアップを行っていると公表しているクリニックが少なくご苦労される方が多いようですが、移植後の管理はとても大切なので必ず探しましょう。日本人への卵子提供を行っている台湾のクリニックで相談してみてもいいかもしれません。

    ☆卵子提供その他の質問については→https://www.nuwacare.com/ja/ovum-services/egg-donor-program/FAQ

    三、台湾で卵子提供を受けるメリットって?

    海外での卵子提供はほかの国で受けることも可能です。それにもかかわらず、台湾での卵子提供の人気が高まっているのはどうしてでしょうか?

    (一) 合法の治療行為である

    卵子提供および精子提供は、政府機関である衛生福利部(日本の厚生労働省に該当)による合法の医療行為です。
    ドナー・レシピエントの情報、提供卵子・精子による治療結果の追跡などは衛生福利部が管理しています。

    台湾では、ドナー・レシピエントともにプライバシーが守られること、ドナーは生涯に1回しか卵子提供・精子提供を行えないことなどのルールが決められています。
    これは、ドナー行為のビジネス化を防ぐため、そして出産後のドナー・レシピエント間のトラブルを防ぐなどの目的があります。

    このようにドナー情報の開示には制限がありますが、気になるのはわが子が将来結婚するときのお相手が近親婚になるリスクではないでしょうか?
    政府の試算によると、提供精子や提供卵子による近親婚の確率は「5000万分の1」とのことで、かなりの低確率です。それでも政府はさらに、国健署のデータベースに照会をかけてお相手に血縁がないかを調べられるよう検索システムを構築しています。

     (二)便利である

    台湾は日本から近いのが大きなメリット。台北までなら東京から4時間弱、大阪から3時間程度で到着します。また、台湾は日本と同じアジア圏に位置する民主主義国家で、文化や生活習慣にも多くの共通点があります。そのため、日本人にとって非常に親和性の高い国と言えるでしょう。

    遠方での治療では、移動にかかる時間や高額な航空券代が大きな負担となりますよね。ただでさえストレスのかかる不妊治療。より少ないストレスで治療を受けるには、利便性は大切なポイントだといえるでしょう。

    「空港から近いところがいいな」「台北市内の便利なところなら観光やグルメも楽しんでリフレッシュできそう」など、ご希望に合わせて医療機関のエリアを決めるのも一つです。

    (三)言葉の心配がない

    海外となると、やはり気になるのは言葉の問題ではないでしょうか。
    台湾で主に使用されている言語は「国語」とよばれる、いわゆる標準的な中国語です。街中の看板は漢字表記が多いので、漢字に馴染みのある日本人にとってはイメージがつかみやすいことが多く便利!

    一般的に台湾には人助けを大切にする文化がありますが、台湾では日本語学習熱が高いので、旅行中に地元の方に日本語で助けられたというエピソードもちらほら聞かれます。

    台湾には日本語サービスを併設しているクリニックが多くあり、言葉の壁を感じることなく治療を受けられるところの選択肢が豊富です。日本語サービスの充実度をチェックして医療機関を決めると安心でしょう。

    (四)豊富な医療システム

    高い医療技術を誇る台湾。不妊治療技術についても国際基準に準じており、安心して検査や治療を受けることができます。清潔で広々とした不妊治療クリニックには最先端の設備が整っており、まさに科学技術が発展した国ならではという印象です。

    ☆台湾での卵子提供もっと知りたい方はこちらへ→https://www.nuwacare.com/ja/ovum-services/egg-donor-program

    いかがでしょうか? 
    ハイレベルで広範囲な治療を受けられるという点や、管理がきちんとされている点、日本語サービスが充実している点など、台湾での不妊治療の人気が高い理由が見えてきました。

    「台湾での卵子提供の実際、成功率や体験談まで解説!人気のNUWAってどんなクリニック?」では、気になる卵子提供の成功率や、台湾での不妊治療で人気が高いNUWA生殖医療センター、そして体験談などをご紹介します!

    ※台湾の卵子提供の現状をもっと詳しく知りたい方はこちらへ→https://www.nuwacare.com/ja/health-education/egg-borrowing-successrate

    ※直接見て聞ける説明会ならもっと安心!最新情報はこちらからどうぞ

    台中のNUWA生殖医療センターで日本人女性を診察する王懷麟先生

    ☆NUWA生殖医療センター公式ホームページ(日本語)お問い合わせもこちらからどうぞ。

    ☆NUWA生殖医療センター公式Xをフォローして最新情報をゲットしましょう!

    ☆NUWAの卵子提供、もっと知りたい方はこちらへどうぞ→https://www.nuwacare.com/ja/ovum-services/egg-donor-program/whynuwa

    ☆東尾理子さんとシェン副院長との対談いろいろ
    https://www.youtube.com/watch?v=kuoLVO_w6Hc(NUWAの高い妊娠率の秘密)
    https://www.youtube.com/watch?v=ZGu5uQG00tU(ドナーの力を借りて夢をかなえる)
    https://www.youtube.com/watch?v=6XOkyr5WB_U (卵子バンクについて)

    ☆TBS報道特集(2024.09.24放送)

    ☆台湾での診察について(日本語)



    2025.02.20

  • 生殖医療に関するコラム

    アメリカの研究から~睡眠不足が妊娠にあたえる影響が明らかに!

    妊活中の方は、夜のスマホは控えて早めに寝るようにしましょう!
    睡眠の改善で睡眠時間が1時間増えると採卵個数が平均1.5個増加したとのこと。睡眠不足が妊娠力に与える影響が、最近のアメリカの研究分析で示されています。



    妊活中の睡眠不足にはどんな悪影響が?
    睡眠時間が6時間未満の方では、月経不順や精子の質の低下、ひいては自然妊娠や体外受精の成功率が低下する恐れがあります。私は診察の際、患者さんに睡眠の質について、そして運動の習慣についても聞くことがよくあります。実は、適度な運動は睡眠改善の助けになるのです。

    体外受精治療中の方では、緊張や見えないプレッシャーによって睡眠の質が悪くなることがよくあります。そして、睡眠不足は成功率に影響を与えることもあります。

    ある研究データによると、睡眠の改善により睡眠時間が1時間延びると平均で1.5個多く卵子を採取できたとのことでした(注)。

    (注)Goldstein, Sleep Med 2017;Caetano FS 2021

    睡眠不足は精子の質や妊娠に影響するのか?

    これまでの研究によると、以下のことが明らかになっています:

    男性・・睡眠不足は精子の質の低下や男性ホルモンの分泌量減少を招くことがあります。男性ホルモンは通常、睡眠中に最も多く分泌されるからです。

    女性・・睡眠不足により、ホルモン分泌や排卵に影響が出ることがあります。また、睡眠不足により日中の仕事に影響が出ると、生活のストレスが増加、その結果として妊娠能力を低下させる可能性があります。

    健康のために理想的な睡眠時間は1日7~9時間。
    特に睡眠問題が起きやすいのは昼夜不規則なシフト勤務の方などでしょう。しかし、早寝早起きであっても夜更かしであっても、昼寝などでトータルの睡眠時間が十分確保されていれば、問題は少ないと考えられます。

    多嚢性卵巣症候群です。どうすれば不眠の問題を改善できるでしょうか?

    多嚢性卵巣症候群(PCOS)の方は、体質や肥満の影響から「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)」を発症しやすく、これが多くの生理機能に影響を及ぼすことが知られています。

    このような診断を受けた場合は、食事と体重のコントロールと十分な運動など生活習慣を整えることが必須。また程度によっては、健康状態の回復と妊娠力の向上にはCPAP(呼吸器)の助けがあったほうがいい場合もあります。

    妊活には睡眠に関する相談・治療も含めたケアを

    アメリカでは成人の約三割が「睡眠に問題がある」と感じており、一割は慢性的な不眠に悩んでいます。
    慢性不眠は肥満や心血管疾患を引き起こし、さらには死亡リスクを高めるだけでなく、妊娠力にも間接的に悪影響を及ぼします。そのため、アメリカの医療界では治療の一環として睡眠の相談・評価や治療を取り入れることが推奨されています。

    なかなか妊娠できないし眠りの問題も・・という方、睡眠は妊活同様に重要です。医師と相談しながら積極的に改善策を見つけてください。
    健康と妊娠力向上につながる一歩を踏み出しましょう!





    筆者
    NUWA生殖医療センター 劉志鴻(リュウ・ツーホン)医師
    医療総顧問/医師

    専門分野:不妊治療、重度男性不妊症、体外受精、胚移植着床失敗後治療、卵巣機能低下、多嚢胞性卵巣、生殖内分泌治療、卵子・精子提供、卵子凍結


    2024.12.10

  • 生殖医療に関するコラム

    早発閉経(早発卵巣不全)とは?原因や症状を知って早めに検査とケアを受けよう

    早発閉経は妊娠に影響するでしょうか?どのようにケアすればいいのでしょうか?
    ここでNUWAの早発閉経のケースを2つご紹介したいと思います。お一人は普段の月経が規則的で量も正常だったのに、妊活に備えて検査してみたところ早発閉経が判明したケース。そして、もうお一人はまだ30歳にもなっていない方で、月経不順があったため検査をしたところ、すでに更年期状態に入っていたケースです。
    このように異なる状況でありながら、同様に早発閉経を引き起こしてしまう原因とは何なのでしょうか?今日は早発閉経の原因とよく聞かれる質問についてお話しましょう。

    卵巢早衰是什麼?認識原因與症狀,盡早檢查、調理更安心


    早発閉経とは?よく見られる原因4つを分析

    女性の平均的な閉経年齢は一般的に50歳前後ですが、40歳より以前に更年期に入り卵巣機能の衰えが見られた場合、早発閉経(Premature Ovarian Insufficiency, POI、早発卵巣不全とも呼ばれる)と呼びます。早発閉経を引き起こす原因は多岐にわたりますが、よく見られるのは以下のようなものです:
                                                               
    よく見られる原因

    早発閉経の症状にはどのようなものがある?ハイリスク群の人が注意すべきこととは

    「卵巣機能が低下したり早発閉経になるとどんな症状があるのですか?」という質問を受けることがあります。後悔したくないので早期発見を目指したいところですが、残念ながら早発閉経には初期症状がほとんどなく、月経が不規則なため検査をして発見されるケースがほとんど。そして、すでにその時には残っている卵巣機能がわずかだったということ多いのです。ただし、卵巣の機能は衰え始めてから完全に止まるまでには通常5年程度かかるので、以下に挙げるハイリスクグループにある方は早めからご自分の状態に注意を払うことが重要です。

    ➜ 家族歴(母親や姉に早期閉経がある)

    ➜ 卵巣に腫瘍があり、手術が必要

    ➜化学療法や骨盤の放射線治療を受ける予定

    ➜ 長期にわたり高いストレスにさらされている、或いは生活が不規則である

    早発閉経を知るための2大検査とは

    前述のように、早発閉経には明らかな前兆や症状がありません。そのため、ご自身の状態に普段から注意を払うことに加えて、もし妊娠をご希望の場合は卵巣機能検査を受けることも検討しましょう。現在一般的に用いられている評価項目は以下の2つです:

    1. 血液検査 - アンチミューラリアンホルモン(AMH)

    自費検査項目です。月経周期の影響を受けることなく、卵子の貯蔵量の数値を知ることができます。簡単に言えば、卵胞が多いほどAMH値が高くなります。
    AMH


    2. 超音波評価 - 胞状卵胞数(AFC)

    超音波検査時についでに確認できます。卵巣中にある2mm以上の小さな卵胞の数を数え、卵子の貯蔵量を推定します。片方の卵巣に7~8個の小卵胞があるのが正常です。経膣超音波で評価することがより正確であり、医師や技師の経験によって誤差が生じる可能性があります。

    早発閉経の対処法は?早めの養生とケアがカギ

    もし検査で早発閉経が見つかった場合、どうすればいいのでしょうか?

    まずは日常生活の改善から始めるようすすめられます。

    ●生活習慣の改善と養生

     生活リズムの調整や、規則的な運動とバランスの取れた食事を。体の基盤を整えることで、内側からのケアを行います。

    ●卵子凍結に向けて早めのプラニング

    出産がまだの場合、早めに妊娠計画を立てることをおすすめします。必要ならば卵子凍結も視野に入れて。これにより将来の出産への可能性を残すことができるのです。

    早発閉経は治療できる?治るの?よくある質問3つにお答えします。


    Q1:早発閉経は治すことができますか?

    現在のところ、早発閉経は進行の速度を遅らせることしかできず、回復させる方法はありません。
    しかし、東洋医学・西洋医学による治療や生活習慣の調整(例:十分な睡眠、定期的な運動、健康的な生活習慣、加工食品摂取の減少、空気汚染や化学物質の回避など)をすることによって、卵巣機能の急速な衰退を極力ゆるやかにできる可能性はあります。

    早発閉経の症状がすでに見られる場合は、早めに出産を済ませることが望ましいでしょう。ただし、他の人生計画がある場合やパートナーがいない場合は、卵子凍結を考慮されることをおすすめします。卵子凍結によって受胎能力を保存しておき、将来のご自分に出産の選択肢を残しておくことが可能だからです。

    Q2:早発閉経の場合、自然妊娠の可能性はありますか?

    排卵さえあれば、早発閉経でも自然妊娠する可能性はあります。NUWA漢方クリニックでは、東洋医学により卵子育成と身体養生を行っており、順調に自然妊娠に至ったケースが多数あります。また、NUWAでは西洋医学と並行した治療も可能。中医による養生と西洋医学の体外受精(IVF)治療の組み合わせにより、妊娠を成功させたケースもあります。

    Q3:早発閉経が更年期を早める可能性は?

    早発閉経は生殖機能の衰退を意味します。そのため、女性ホルモンの変調によるさまざまな更年期症状(例:ホットフラッシュ、夜間の発汗、不安感、肌の乾燥や弾力の喪失、バストとヒップのゆるみなど)が始まることがあります。また、膣の乾燥がひどくなるといった問題を伴うこともあります。

    早発閉経の治療体験談

    禾馨宜蘊卵巢早衰調理案例分享

    35歳を超え、しかもAMH値が0.5で早発閉経の兆候があるHさんは、NUWA生殖医療センターを訪れました。最初の採卵がうまくいかなかったため、廖娸鈞(リャオ・チージュン)院長はHさんに、まずは階下にあるNUWA漢方クリニックで3か月間身体を養生するようにアドバイスしました。NUWA漢方クリニックの漢方専門医の沈俐伶(シェン・リーリン)先生のフォローにより、Hさんは3か月間身体の養生を行いました。

    身体養生による卵子育成 の後、品質の優れたBB胞胚1つの培養に成功しました。この胚は低レベルモザイク胚でしたが、見た目ではわからないほど良いものでした。遺伝関連の検査を行ったあとは、お母さんのおなかですくすくと成長。なんと双子であることが判明しましたが、2人とも無事に誕生しました!このケースは早発閉経で妊娠を望む多くの未来のお母さんたちに希望を与えました💕

    早発閉経ならNUWAへ。身体養生でリラックスしながら妊活を。

    現時点では、早発閉経の完全な回復は難しいのですが、適切に養生を行い、医師の計画も組み合わせることでに、妊娠出産のチャンスを得ることは可能。もしご自分の状態について心配なことがあれば、NUWA生殖医療センターへいらしてください。詳しい検査と医師による整ったプラニング、そして養生を通して、あなたに適した妊娠計画をご提供します。

    資料作成

    ●  台北NUWA生殖医療センター 廖娸鈞(リャオ・チージュン)院長

    台北禾馨宜蘊生殖中心廖娸鈞院長


    経歴:

    衛生福利部雙和病院産婦人科 主任医師兼生殖医学センター主任

    馬偕紀念病院産婦人科不妊症科主任医師

    学歴:

    国防大学国防医学院医学部

    専門分野:

    不妊症/冷凍胚胎・卵子凍結・精子凍結/体外受精/人工受精/卵胞チェック/生殖内分泌/子宮内視鏡/腹腔鏡/多嚢胞性卵巣症候群/子宮内膜症/子宮筋腫

    2024.08.28

  • 生殖医療に関するコラム

    体外受精治療の流れまとめ~お金はどれぐらい必要?成功率はどれぐらい?

    体外受精で赤ちゃんを・・と思っても、まず気になるのは費用面ではないでしょうか?治療が大変そう・・と悩む方もおられるかもしれません。
    実際のところはどうでしょうか。台湾ではご夫婦のうち一方が台湾国籍を有する場合、体外受精治療は政府からの補助金が出ますし、ご自身に合った専門的な生殖医療施設であれば治療への不安が大きく軽減されます。もしかしたら、出産という人生の大きな目標達成に向けた心強い伴走者を得ることができるかもしれません。今回はNUWA生殖医療センターによる専門的視点から、体外受精治療の流れと費用について解説していきます。


    試管嬰兒流程說明:帶你一次看懂費用要多少?成功率多高?

    体外受精と人工受精の違いとは?


    IVF?IUI?
                                  

     体外受精と人工受精 比較

    📍体外受精
    取り出した卵子と精子を、ラボ施設において胚培養士が受精させ、3-5日かけて胚まで培養します。胚まで培養できたら子宮へと移植します。

    📍人工授精
    夫の精液をラボ施設で洗浄し、活動力のある形の良い精子を取り出しておきます。妻の排卵時間に合わせてこれを子宮内に注入することで、精子と卵子を受精させ、妊娠へと導くことを目的とした治療です。

    現在、生殖医療の補助金の給付対象は「体外受精」に対してのみで、人工受精は対象外です。そのため、これらの治療に実際にかかる費用は大差ありません。しかし、平均妊娠率は驚くほどの差があるのです。

    体外受精に向いているのはこんな方

    では、どのような方が体外受精に向いているのでしょうか?もしこれらの状況が当てはまる場合は、専門機関でご相談されることをおすすめします。

    ✅夫の精子の状況がよくない

    ✅卵管閉塞または卵管水腫がある

    ✅中度以上の子宮内膜症がある

    ✅妻の年齢が38歳を超えている

    ✅卵巣機能が衰えている。またはAMHが極端に低値である。

    ✅何度も人工受精を受けているが妊娠しない

    ✅不妊の原因が不明である

    34歳以下の方は1年間、35~38歳の方は半年間妊娠しない場合、また38歳以上でこれから妊娠をお考えの場合、NUWAではお早めに生殖医学科の医師にご相談いただくことをおすすめしています。


    体外受精治療の5つの流れ

    体外受精の流れ


    1. 治療サイクル開始

    生理2~4日目に受診し、まず採血、超音波検査などの必要な検査を受けます。
    医師の指示に従い、多くの卵胞が育つよう排卵誘発剤を服用します。

    2. 排卵誘発

    医師のアドバイスに基づき、排卵誘発剤を継続的に服用して卵胞を育てていきます。クリニックで定期的に採血や超音波検査も行い、血中ホルモン値の変化や卵胞の成熟度をモニタリングすることで、採卵に最適な時期を決定します。

    3. 採卵・採精

    📍採卵 注意事項
    手術は短時間で終わり、傷口もないため入院は不要です。

    📍採精 注意事項
    採精前2~4日間は禁欲を。

    医師が採卵日時を決定します。採卵34~36時間前に排卵促進剤を注射します。

    4. 胚移植

    医師のアドバイスに基づき、新鮮または冷凍胚を移植します。移植日は胚胎の培養日数、内膜の状態、母体の体調などを考慮し調整します。実際の治療治療については、担当医としっかり話し合いましょう。

    5. 再診(妊娠検査)

    妊娠検査では「βーhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピンβ鎖)」という項目の採血を行います。一般的には、移植後14日前後で診察と採血検査を受けて妊娠しているかどうかを調べます。医師が受診・採血スケジュールを組みますので、それに従って検査を受けましょう。

    体外受精治療の成功率はどれぐらい?

    体外受精は卵子の質、子宮の状態、胚胎の質などの影響を受けます。個々の体質や状況が異なるため、成功率は一概には言えません。国健署の110年人工生殖分析報告データによると、移植周期の妊娠率は44.3%、治療周期の妊娠率は22.5%(これらは一般的に「妊娠率」とされる)で、治療周期の累積生存児率は27.9%、38週未満での累積生存児率は43.5%となっています。調査結果から、治療を受ける女性の年齢が高くなるごとに、妊娠率・出産率ともに低下することが分かっています。

    NUWAには多くの不妊症を専門とする東洋・西洋医学の医師陣、専門的な胚培養士、ハイレベルの機器や設備が揃っています。さらに細やかなところまで確実に注意を払うことで、NUWAの高い妊娠率を実現しているのです。

    体外受精治療には副作用はあるのか?OHSSとは?

    体外受精治療には副作用などのリスクはないのでしょうか?体外受精治療では、排卵促進剤による不快症状や採卵手術後の卵巣過剰刺激症状といった副作用が起こる可能性があります。ホルモン剤への反応は個人差がありますが、軽い吐き気、お腹の張り、むくみなどが見られる方もいるかもしれません。これらの副作用は、投薬を中止してから1~2週間かけて徐々になくなっていきます。

    卵巣過剰刺激症候群(略称 OHSS)は排卵誘発後によく見られる合併症の一つです。重症度によって、軽度・中度・重度に分けられます。お腹の張り、腹痛、吐き気、体重増加などの症状がありますが、ひどい場合は呼吸が苦しくなったり尿量減少がみられることもあります。治療中はさまざまな方法でOHSS発生のリスクを抑えることが可能です。例えば、ゴナドトロピン使用量の減量や数日間の一時的中止といった方法で卵巣への刺激を抑えることができます。そのほかにも、新鮮胚ではなく冷凍胚を移植する、排卵促進剤の種類変更といった方法がありますが、医師が状況から適切な方法を判断します。ちょっとした症状でも、速やかに専門医へ相談することがOHSSの予防のカギとなります。

    体外受精治療費について

    体外受精治療には以下の費用が含まれます。

    ● 採卵
    ● 受精
    ● 必要に応じて、顕微授精 ICSI(追加料金不要)
    ● 胚培養(胚胎培養(タイムラプス撮影含む)
    ● 胚の冷凍・解凍(1年目の冷凍保存費を含む)
    ● 胚移植

    所要費用は、およそ19~24万元からです(投薬費のぞく)。卵巣の状態、投薬への反応、精子の状況、胚胎培養技術の種類、医師の専門的な評価や投薬スケジュールなどにより、実際にかかる金額が大きく異なることがあります。まずは医師にご相談になることをおすすめします。

    体外受精に関する3つの問題

    Q1:体外受精の補助金はいくらもらえるのか

    政府は出産推進のために、2021年7月1日から不妊症治療(体外受精)補助プランを実施しています。夫婦のどちらかが台湾国籍を有し、妻が45歳未満であり、さらに不妊症のため体外受精が必要であることの診断証明書があれば、補助対象となります。補助の方式は以下の通りです:

    助成金


    ➡️ 補助金限度額:一般的な不妊夫婦が初回申請で受けられる補助金は最大10万元です。2回目は最大6万元となります。低~中収入世帯については、毎回最大15万元の補助金給付を得ることができます。

    ➡️補助回數:妻が39歳以下で体外受精を行った場合、出産まで最高6回まで補助を受けることができます。40~44歳までの場合は、最高3回の補助を受けられます。すでに体外受精を行って出産した方が、再度体外受精を希望される場合は、妻の年齢から何回補助が受けられるかを再度計算してもらう必要があります。

    ➡️ ポイント:NUWA生殖医療センターは認可済の人工生殖施設です。

    Q2:体外受精では性別を選ぶことはできるのか?

    「人工生殖法」第16条第3項では体外受精児(胚)の性別を選択することはできないとされていますが、夫妻に色盲や血友病などの性別に関連する遺伝性疾患がある場合は例外です。この場合、胎児が遺伝性疾患にかかるリスクを軽減させる目的で、医師がPGT-A遺伝子スクリーニング検査により性別を調べます。

    Q3:体外受精で移植する胚は多ければ多いほどいいのか

    台湾生殖医学会が発行した「胚移植数ガイド」によると、母体が若ければ若いほど妊娠率は成功率は高いことから、35歳以下の女性は1~2個、35~37歳の場合は2個、38~40歳では3個、41歳以上では最多となる4個の胚を移植するのが望ましいとされています。

    基本的には多胎妊娠問題を避けるため、胚の数の制限が行われています。多胎妊娠は早産や妊娠合併症などを引き起こしやすいため、移植胚の数は年齢や母体の身体状況などを考慮したうえで決定します。専門医としっかり話し合ったうえで決めましょう。

    おすすめ体外受精治療施設:東洋医学と西洋医学を融合させた治療の実施、完璧な評価

    体外受精治療について知りたいけど、どこで聞けばいいか分からない・・もしあなたがそんな悩みをお持ちなら、NUWA生殖医療センターをおすすめします。NUWAには下記のような特徴があるので、プレママ・プレパパにも安心です。

    ✅台湾全土に分院をもつ生殖医療機構
    NUWAは台北・桃園・台中の3地点に3軒の高機能体外受精センターと2軒の漢方クリニックを有し、計100名の医療スタッフにより確実な生殖医療サービスをご提供しています。

    ✅不妊症の名医によるチーム 
    1万例の体外受精を成功させた経験豊かな医師陣を有しています(生殖医学専門医15名、漢方医5名、胚培養士21名を含む)。このチームが皆さまの妊娠をサポートいたします。

    ✅国際レベルの胚培養ラボ
    NUWAのラボは最新型の胚培養システム(タイムラプスインキュベーター Vitrolife Embryoscope)を多数保有。AI技術を用いて確実な胚を選択することが可能です。胚培養に適した環境に整えることで、妊娠率をより高めていけるよう全力を注いでいます。

    ✅専門的ながらも温かなサービス
    皆さまが心地よく診療を受けていただけるかどうかを大切にしています。妊娠前のご夫婦への問診の際も、快適かつプライバシーに配慮した環境で診察を受けていただけるよう配慮しています。

    ✅東洋医学と西洋医学 双方によるアプローチ
    NUWA医療は、NUWA生殖医療センターとNUWA漢方クリニックが含まれています。東洋医学と西洋医学の医師が協力し、身体の内側からの調整も図ることでより早く妊娠出産の夢を実現できるようサポートいたします。

    体外受精についてご不明な点がありましたら、診察時間に医師までお問い合わせください。


    資料作成

    ● NUWA生殖医療センター

    数多くの不妊症治療の名医と、何万例もの体外受精実績を持つ経験豊かな医師陣を誇るNUWA。現在、3軒の高機能体外受精センターと2軒の漢方クリニックで診療サービスを行っています。また、国際レベルの胚培養室(ラボ)は台北・桃園・台中に3軒あります。

    主なサービス内容:不妊症治療、体外受精、人工授精、卵子凍結、卵子提供、妊娠準備など。2021年NUWAは正式になでしこ医療と提携関係を締結。妊娠準備から妊娠・出産・産後ケアまで女性の一連のライフスタイルに沿った総合サービスをご提供しています。

    2024.08.26

  • 生殖医療に関するコラム

    PGS(PGT-A)ってどんな検査? 絶対に必要? 検査対象となるケースや流れについて教えます。

    PGS検査とは何でしょうか?必ずしないといけないのでしょうか。
    卵子の質は加齢に伴い低下します。そのため、胚胎が形成されたとしても染色体異常の発生率が高くなり、流産や着床失敗を招きやすくなります。これが、35歳以上の女性の体外受精が失敗しやすくなる原因の一つです。PGS(PGT-A)では、遺伝や高齢による染色体異常を排除できます。そのため、妊娠率を上げて流産率を下げることが可能なのです。


    PGS(PGT-A)是什麼?一定要做嗎?適用對象、檢測流程說明

    PGS(PGT-A)とは?

    PGSはもともとPreimplantation Genetic Screening(胚胎着床前染色体スクリーニング)とされていましたが、現在はPreimplantation Genetic Testing for Aneuploidies(略してPGT-A)と改名されています。これは、胚胎を子宮に移植する前に染色体の数を検査し、正常な胚胎を選んで移植する方法で、「第三世代体外受精」とも呼ばれています。PGS(PGT-A)を行うには体外受精が必要となりますが、全体のおおまかな流れは以下の通りです:

    PGS(PGT-A)是什麼?

    ➜ 胚の培養 
    卵子と精子を取り出し、ラボで受精させて胚を作ります。5日間かけて、胚盤胞まで培養します。

    ➜ 染色体スクリーニング
    胚の一部を切り取り、5~10個の外胚葉細胞を染色体スクリーニングにかけます。

    ➜ 植入胚胎
    染色体が正常な胚を選んで移植を行います。これにより、移植する胚の数を減らし、多胎妊娠や流産のリスクを軽減することができます。

    PGS(PGT-A)を行う5つのメリット

    体外受精の際PGS検査を行うことで、染色体が正常な胚胎を選別することができます。そして、適した胚胎を子宮に移植することで妊娠の成功率を上げることが可能。このことから、PGS(PGT-A)検査の主な利点は以下の5つといえます。

    ✅ 正常な染色体数を持つ胚を選別できる
    ✅ 移植する胚の数を減らせる
    ✅ 妊娠率を向上させる
    ✅ 流産率を低下させることができる
    ✅ より早く妊娠が可能となる

    PGS(PGT-A)適用となるケースは?

    PGS検査は妊活中のご夫婦を不妊症の苦しみから解放する大きな手助けとなります。しかし、体外受精を受ける方すべてに必要なわけではありません。もし以下に該当する場合は、医師としっかりご相談のうえPGS検査を行うかどうかを考えることをおすすめします。

    ✅ 35歳以上で出産を希望される場合
    ✅ 反復流産や習慣性流産を経験されている方
    ✅ 体外受精に繰り返し失敗している方
    ✅ ご夫婦のいずれかに染色体異常や染色体転座がある場合

    PGS(PGT-A)検査の6つの手順

    では、PGS(PGT-A)検査はどのように行われるのでしょうか?一般的には6つのステップに分けられます。
    PGSの6STEP


    1. 医師によるカウンセリング

    まず生殖医療機関で専門医のカウンセリングと検査を受け、適用になるかどうかの評価を受けます。また、PGSの適用対象や検査の流れについてきちんと理解します。

    2. 体外受精

    排卵誘発を行います。卵胞の成熟度を追跡し、月経周期の第12~14日に採卵を行います。採卵手術当日に採精を行います。

    3. ラボにて受精卵作成

    ラボで精子と卵子を受精させます。顕微授精(ICSI)を行う場合、洗浄後活動力と形態が最良の精子を選びます。卵子に注入して受精卵を作成し、胚へと培養していきます。

    4. 胚培養と検体採取

    5~6日間かけて胚盤胞まで培養した後、ラボで検体採取を行います。

    5. PGSスクリーニングによる染色体分析 

    ごく少量の検体を検査に出し、PGS(PGT-A)を行います。結果はおよそ7~10営業日で分かります。染色体異常(数や欠失)がない胚を選び出します。

    6.  胚の移植 

    医師と胚の状況について相談し、移植計画を立てます。染色体数が正常な胚を選んで移植することで、妊娠率を向上させ、流産率を大幅に低減させることができます。

    PGS(PGT-A)を行う前に知っておきたいこと:検査できる内容には限りがある


    做PGS(PGT-A)前必知:檢測限制要注意

    PGSでは主に染色体数の異常を検査するものであり、単一遺伝子疾患(例:地中海貧血、筋ジストロフィー、血友病など)を調べることはできません。単一遺伝子欠陥による遺伝性疾患を検査するにはPGT-M/PGD(胚胎着床前遺伝子診断)を、染色体の構造や配列を検査するにはPGT-SR(着床前胚染色体構造異常検査)を行う必要があります。

    このように、PGS(PGT-A)は胚胎の着床率を向上させ流産のリスクを軽減することができますが、検査でわかる内容には限りがあります。PGS(PGT-A)検査を行って妊娠に成功した場合でも、必要に応じて絨毛検査や羊水穿刺を行うことをおすすめします。

    PGS、PGD、PGT-SRの違いを比較

    先に述べたPGT-M/PGD、PGT-SRとは何でしょうか?
    まずPGT(Preimplantation Genetic Testing)とは「胚胎移植前検査」の総称です。そして、検査の目的に応じてPGS、PGD、PGT-SRの3つに細分化されており、次のような違いがあります。
    違いを比較


    PGS(PGT-A)は絶対必要?よくある質問総まとめ

    Q1:PGS(PGT-A)検査は必ず行わないといけませんか?

     PGS(PGT-A)は不妊治療の必須検査項目ではありません。通常、35歳以上で体外受精を行う方、複数回流産を経験されている方、体外受精に何度も失敗されている方、染色体異常がある方などが対象となります。妊娠成功率を上げたい場合は、かかる費用について理解したうえでPGS(PGT-A)をご検討になってもいいでしょう。

    Q2:PGS(PGT-A)でモザイク胚だと分かった場合はどうすればいいですか?

    PGS(PGT-A)では、正常胚、モザイク胚、異常胚のいずれかの結果が出ますが、 モザイク胚なら着床して健康な赤ちゃんが生まれる可能性があります。一般的な移植の優先度は、正常胚、低度モザイク胚、高度モザイク胚の順となります。モザイク胚を移植した場合は、妊娠後に羊水穿刺を行って胎児の状態をさらに確認することをおすすめします。

    Q3:PGS検査を受けて妊娠したら、100%健康な赤ちゃんが生まれますか?

    保証することはできません。なぜならPGSやPGDの技術では検出できない遺伝子異常も存在するからです。妊娠後の産前検診はしっかり行い、母体と胎児にとっていいコンディションを保つことが大切です。

    PGS(PGT-A)検査ならNUWAへ、あなたの妊活をサポートします

    概してPGS(PGT-A)の補助効果は、経験豊富な不妊症医師と胚培養師によって最大限に引き出すことができます。NUWA生殖医療センターのラボでは、先進的な最新型AIタイムラプスインキュベーターを採用。コンピュータ解析により着床力の高い胚を選び出し、さらに精密なPGS(PGT-A)検査も組み合わせることで、妊娠成功への手助けを行っています。

    NUWA生殖医療センターでは、専門医があなたに合った治療計画を作成します。親切なサービスで、治療も安心して受けていただけますよ。検査や治療計画のご要望のある方は、まずはオンライン予約を。幸福への第一歩を踏み出しましょう。

    資料作成

    ●  NUWA生殖医療センター

    数多くの不妊症治療の名医と、何万例もの体外受精実績を持つ経験豊かな医師陣を誇るNUWA。現在、高機能体外受精センター3軒と漢方クリニック2軒、そして国際基準ラボ3軒を含む5軒のクリニックを台北・桃園・台中に展開し、診療サービスを行っています。

    主なサービス内容:不妊症治療、体外受精、人工授精、卵子凍結、卵子提供、妊活ケアなど。2021年NUWAは正式になでしこ医療と提携関係を締結。妊活から妊娠・出産・産後ケアまで女性の一連のライフスタイルに沿った総合サービスをご提供しています。


    2024.08.25

  • 生殖医療に関するコラム

    体外受精、次のトライはどのタイミング?卵巣機能が良くない場合は休んだ方がいい?

    次のトライはどのタイミング?体外受精治療が失敗に終わったら、次はいつしたらいいですか?少し時間を置いてからの方がいいですか?卵巣機能が良くないのですが、あまり頻繁に続けて体外受精しない方がいいのでしょうか?

    試管嬰兒要隔多久做一次?許多研究都認為,並不需要休息,連續刺激的成績都沒有問題。主要是讓身心休息一下。

    次の体外受精治療はどのタイミングがいいですか?


    アメリカNY州のコーネル大学体外受精センターが大規模なケースで分析を行ったところ、1カ月待ってから行った場合と、3カ月待ってから行った場合では、得られる胚の数も妊娠の成功率も差が無いことが分かりました。

    では、全く休まず続けて治療をした場合はどうでしょうか?実は多くの研究において、途中休むことは必要なく、続けて排卵誘発を行っても成績には影響しないことが分かっています。

    1~2カ月あける目的は体と心を一旦リラックスさせるためです。休む時間を長く取り過ぎてしまう場合、若い患者さまにとっては大きな影響はありませんが、年齢が高い方や卵巣機能があまり良くない患者さまにとっては、時間を引き延ばすことがもっと大きな問題になりかねません。2~3カ月あけてしまうことは、デメリットの方が多いと言えます。

    高齢ですが、子宮内膜はちゃんと回復できますか?


    ニューヨークで高齢の方や卵巣機能が良くない患者さまを専門とし、治療経験が豊富なGleicher医師(最も早くDHEAの摂取を薦めた医師)は通常3カ月は毎月連続で採卵する手法をとっています。

    その結果、連続で採卵を行っても採卵数が減ることは無く、逆に増えていたそうです。このことから続けて採卵を行うことは患者さまにとってメリットがあると考えているそうです。子宮内膜の回復が間に合うかについても問題ないようです。

    そして、更にペースを上げるやり方としては、所謂高温期(黄体期)に採卵を行う方法、別名ダブル・スティミュレーション法です。採卵が終わった後の高温期に続けて注射で卵巣刺激を行うことで、7-10日後に再度採卵をするという方法です。その際採卵できる数は通常の採卵数に近い数がとれ、卵子の品質も変わりません。

    1カ月で2回採卵することで、多くの凍結胚を貯めることができます。これは卵巣機能が悪く、毎回の採卵で1~2個しかとれない患者さまにとっては、早く凍結胚を貯める効果があると言えます。

    卵巣機能が良くない場合は休んだ方がいいですか?


    高齢で卵巣機能が良くない患者さまは1周期採卵して1周期休憩、もしくは続けて2周期採卵して1周期休憩というスケジュールがいいと思います。
    卵巣機能がだいぶ衰えている方の場合は、続けて数か月採卵することや、高温期に2回目の採卵をすることを検討されてみてください。そうすることで早く胚を貯めることができます。早く採卵しておくことに越したことはありません。

    比較的年齢が若い患者さまについては1カ月あけても3カ月あけても、特に大差はありません。個人の生活スタイルや仕事の都合などに合わせて、調整していただければ結構です。もし一刻も早く妊娠したいという方で、特に何か体や気持ちの調整で休憩したいという場合で無いのであれば、何カ月も採卵を休むことにメリットはありません。

    治療が上手くいかず挫折してしまった時は、体や気持ちをリラックスさせる訓練や漢方による養生、鍼、カウンセリングなどが多くの患者さまにとって必要なものになります。ただし、年齢が高めの方は時間との競争にもなりますので、心身をケアしながら同時に治療を行うようことを検討されてみてください。


    資料作成

    NUWA生殖医療センター-劉志鴻(リュウ・ツーホン)医師
    医療総顧問/医師

    専門分野:不妊症治療、重度男性不妊、体外受精治療、胚の着床失敗に対する治療、卵巣機能低下、多嚢胞性卵巣症候群、生殖内分泌治療、精子/卵子提供治療、卵子凍結


    2024.08.24

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