月経異常とは?
月経失調とは、女性の月経周期、月経の期間、または月経量に異常が見られる状態を指し、特定の病気を意味するものではありません。正常な月経周期は24~38日で規則的であり、月経期間は約3~7日、月経量は平均して約35mlです。ただし、個人差はあります。
どんな時に診察を受ける必要がありますか?
月経周期が21日に満たない場合や40日を超える場合や3カ月もこない時など、また生理が8日以上続く場合、経血量が80mlを超える場合(1~2時間でナプキンやタンポンから血が溢れてしまうような場合)は、何か問題が生じていないか医師の診察を受けることをお勧めいたします。
中医学における月経異常の3つの原因:
1.熱が衝任を擾乱し、血海が不安定になる:身体が過度に熱を持っている状態です。これは、夜更かしや更年期に近づくことで陰虚が内熱を生じたり、もともとの体質が肝火旺盛であることが原因です。また、外部の要因として、辛い食べ物や熱性の食べ物の過剰摂取、感染や炎症による湿熱が体内に蓄積し、発熱による体熱が考えられます。
2.虚が衝任に及び、エネルギー源が不足して安定しない:中医学で言う脾と腎の虚弱が原因です。これは先天的な腎気の不足、性生活の過剰、出産回数の多さ、更年期に近づくことで腎気が衰えること、あるいは食事の乱れや過度なダイエットによる脾虚、大病後の気血不足によって衝任が不安定になることが考えられます。
3.淤滞が衝任を阻害し、血が正常な経路に戻らない:これは、ストレスによる気血の循環不良から瘀血が生じたり、生冷の飲食物や冷たい飲み物の摂取により寒瘀が生じること、外傷や手術後の気血循環の影響による瘀滞が原因です。
よく見られるタイプ
陰虚血熱:月経間期に出血があり、経血が多いか少ないか、色が赤く粘度が高い、手足が熱い。
湿熱下注:経血の色が赤く、月経期間が長く、血塊が混じることが多く、血の匂いが強い、大便が粘り、口が渇く。
気血両虚:経血の色が淡く、量が多いか少ないか、月経前後に滴り落ちる、疲れやすく、力がなく、食欲がない。
脾腎陽虚:経血の色が淡く、寒さを感じやすい、めまい、腰痛、耳鳴り、顔色が蒼白で浮腫がある。
日常のケアと注意事項
1.出血期間中は、辛い食べ物や熱性の食べ物を避け、食事を軽くする。
2.十分な睡眠を確保し、夜更かしを減らす。
3.普段(非出血期間中)から規則的な運動習慣を身につけ、コアマッスルを鍛える有酸素運動を試みる。