反復流産とは?
反復流産とは連続して3回又は3回以上の自然流産のことを指します。一般的には妊娠中の女性が流産する確率は15~25%と高く、そのうち5%未満の方が連続して2回の流産を経験し、連続して3回の流産を経験するのはたったの1%となります。
流産したらすぐに検査が必要か?
2020年の最新の研究によると、2回続けて流産した場合は、一連の検査を受けることが推奨されています。
中医学では反復流産を2つの種類に分けています。
(1) 胎児側
両親の精気不足により、精子と卵子は結合できるものの、胎元がしっかり安定しない状態。そのため、精子と卵子の質は昔から今も最も重要なポイントであるのです。
(2) 母体側
衝任(ちゅうにん)が安定せず、気血で胎児を養うことができない状態。腎虚、気血虚弱、血熱、血瘀、外傷などの原因が含まれます。
中医学による治療原則
中医学では、安胎(胎児保護)と保胎(妊娠維持)のための治療法として、補腎、益気養血を主とし、必要に応じて慎重に化瘀や通利の薬を使用します。病気が治まったらすぐに治療を中止します。
中医学における一般的な分類
腎虚:妊娠初期に持続的な出血があり、色は暗く粘性がありません。腹部の鈍痛、腰の痛み、寒がりなどが伴います。
気血虚弱:妊娠初期から中期にかけて出血があり、色は淡く質は薄いです。腹部に下墜感があり、顔色が蒼白または萎黄で、非常に疲れやすいです。
血熱:出血の色は鮮やかな赤で、粘性があります。腹部の痛みが顕著で、口の乾きや便秘を伴います。
肝鬱:妊娠後、腹部の膨満感があり、少量の出血があります。焦燥感が強く、胃痛や肋骨の痛み、酸味のある嘔吐、食欲不振が伴います。
血瘀:出血の色は暗く、血塊が混ざります。下腹部に痛みがあり、筋腫やその他の循環障害の病歴がある場合や、転倒後の腹痛もこのタイプに含まれます。
日常のケアおよび注意事項
1. 出血期間中は、安静にして心身を休め、疲労を避ける。
2. 性行為を避け、重い物を持たず、登ったり転倒しないように注意する。
3. 公共の場に出る際は手をよく洗い、マスクを着用して風邪やその他の感染症を予防する。
4. 便通を良好に保ち、過度な力みを避ける。水分を多く摂取し、十分な繊維質を摂取する。
5. 精神的な緊張や過度の疲労を避け、気血の循環を保つ。