漢方治療

早発卵巣不全

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早発卵巣不全別名原発性卵巣機能不全(Primary ovarian insufficiency, POI)とは、40歳以前に卵巣機能が衰えることにより、閉経の症状が現れることを指します。臨床的には早発閉経と呼ばれ、患者さまの多くは不妊となります。早発卵巣不全(Premature ovarian failure,POF)の診断基準は下記の通りです。
(1) 年齢が40歳未満
(2) 無月経もしくは少なくとも4か月かそれ以上生理がない
(3) 2回の採血検査(少なくとも1か月あけて検査)でFSH値が2回とも30mIU/mLを超えている

早発卵巣不全の患者さまの体質は主に「腎虚」に分類され、さらに以下のように細かく分けられます。
(1) 腎氣不足
(2) 肝腎陰虛
(3) 肝鬱脾虛
(4) 氣血虧虛
(5) 痰濕瘀阻

早発卵巣不全の患者さまは、なるべく極端な性質の食べ物を避けることが重要です。冷性または熱性の食べ物を過剰に摂取するのは避け、特に焼き物、揚げ物、辛い食べ物は避けるべきです。これらは燥熱体質や湿熱などの病理的な状態を引き起こしやすいためです。

出来るだけ滋養が豊富でゼラチン質を多く含む食べ物を摂取することが推奨されます。動物性のものでは鶏爪、豚皮、ナマコ、クラゲの皮など、植物性のものでは昆布、海藻、山薬、キクラゲ(黒白どちらでも可)、ツバメの巣などが良いでしょう。 また、適度な運動を心がけることが大切です。運動は軽い息切れや心拍数の増加を感じる程度が適しています。骨盤の局所運動を取り入れることで、さらに効果が高まります。

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