漢方治療

不妊症検査と原因

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不妊とは?

1. 結婚後避妊をせず、正常な性生活(週に2~3回)を行っているにも関わらず、1年経っても妊娠しない場合に不妊症と定義します。
2. 年齢が35歳以下の場合は、半年たっても妊娠しない場合は不妊となります。

女性によく見られる不妊の原因

早発卵巣不全、子宮内膜症(子宮腺筋症、チョコレート嚢胞)、多嚢胞性卵巣症候群、卵管閉塞、骨盤内感染症、免疫性不妊、内分泌疾患など。

男性によく見られる不妊の原因

精索静脈瘤、精液異常(乏精子症、精子無力症、奇形精子症)、精管感染・炎症・閉塞、勃起不全、早漏、先天性停留精巣、特定の薬物や化学物質への曝露、内分泌疾患など。

漢方による不妊治療(種類別)

腎陽虚(じんようきょ)
特徵: 月経遅延、量少、白帯多くて薄い、下腹部が冷える、顔色が暗い、腰痛、寒がり、夜間の頻尿、性欲低下。高齢者や卵巣機能低下の患者に多い。
治療法: 補腎暖宮、益衝種子。方剤は右帰丸を加減。

腎陰虚(じんいんきょ)
特徵: 月経前に量が少ないか、点滴のように続く、腰痛、耳鳴り、頭痛、失眠、煩熱。長期の夜更かしや夜勤、卵巣早期衰退の患者に多い。
治療法: 滋腎益精、養衝種子。方剤は養精種玉湯を加減。

気血虚弱(きけつきょじゃく)
特徵: 疲れやすい、頭がくらくらする、心悸亢進、胸の痛み、顔色が蒼白または黄色、消化不良。貧血や慢性疾患の患者に多い。 
治療法: 益気養血、調経種子。方剤は帰脾湯を加減。

肝気鬱結(かんきうっけつ)
特徵: 月経が不規則、月経前の乳房痛や腹部膨満、精神的抑鬱、胃痛、心煩。ストレスが多い仕事や緊張しやすい性格の患者に多い。
 治療法: 疏肝解鬱、調衝種子。方剤は加味逍遙散を加減。

 寒凝血瘀(かんぎょうけつお)
特徵: 痛経、大きな血塊、月経時の腰痛、肛門の不快感、性交痛、四肢冷感、下腹部の冷え、温湿布で緩和。子宮内膜症や腺筋症、チョコレート嚢腫の患者に多い。
治療法: 温通散寒、化瘀種子。方剤は少腹逐瘀湯を加減。

湿熱(しつねつ)
特徵: 多量の分泌物、黄色で粘稠、悪臭、陰部のかゆみ、下腹部痛。陰部の再発性感染や骨盤炎症の患者に多い。
治療法: 化湿解毒、清衝種子。方剤は龍胆瀉肝湯を加減。

痰湿(たんしつ)
特徵: 月経不規則、遅れがち、体重増加、疲労、毛深さ、ニキビ。肥満や多嚢胞性卵巣症候群の患者に多い。
治療法: 健脾燥湿、化痰種子。方剤は蒼附導痰丸を加減。

漢方専門医による妊活アドバイス

✅基礎体温を測り、排卵の規則性を把握する。
✅夜更かしを避け、少なくとも3~5日に1回は性生活を持つようにする。
✅月経時の衛生に注意。月経中の性交は禁止、水泳や入浴は避ける。
✅ブライダルチェック(卵管造影検査、精液検査)
✅体重管理(BMI)、適度な運動。
✅ストレスを軽減し、リラックスを心がける。
✅環境因子に注意(放射線、化学物質、温度)

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