精液は特殊な凍結保護剤で-196°C の液体窒素で 保存されます。(10年以上保存可能です) 精子細胞は水分量が少ないため、凍結後の氷晶による損傷を受けにくいです。
精子の凍結保存が必要なのは?
✅治療中、特に受精させる時に離れて生活されているご夫婦の場合
✅将来パイプカットなどの避妊手術を考えている方が精子を残したい場合
✅癌などの治療を受ける前
✅乏精子症や精子無力症の方
✅院内での採精時に緊張してしまう方など、奥様の採卵当日に採精出来ない可能性がある場合
✅精巣内精子採取術(TESE)を受ける方
✅精子提供(ドナー)
注意事項:
治療を受ける前に梅毒とHIVを調べる血液検査を受ける必要があり、検査結果が正常である場合のみ治療を始めることが出来ます。
体外受精治療のために精子凍結を希望する場合、配偶者と法的に婚姻関係があることを確認できる書類(戸籍謄本、身分証明書、パスポート、居留証など)をご準備ください。
Q&A
1.精子の凍結保存には有効期限はありますか?
精子は液体窒素により‐196℃に保たれた環境で保存されますので、精子にとっては時間が止まっています。技術的には半永久に保存でき、有効期限は無いといえますが、台湾の人工生殖法の規定により、10年を超えて保存を希望される場合は書面で保存延長の申請をして頂く必要があります。
2.凍結精子と新鮮精子でその質に差はありますか?
あります。精子を凍結することでおよそ50%がダメージを受け、融解後の精子は処置をしてからでないと使用することが出来ません。そのため、出来れば新鮮精子を使うことによって妊娠の可能性を高めることが出来ます。