生殖医療

卵子凍結についてよくいただくご質問Q&A

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1.何個凍結しておけばいいですか?
年齢が高くなるにつれて卵子の質は明らかに低下するため、より多くの卵子が必要となります。 2017年の大規模な調査によると、7割の確率で妊娠するためには…

 ✅35歳で約8個の卵子が必要
 ✅38歳なら20個の卵子が必要
 ✅40歳の場合は約35個の卵子が必要

2.卵子凍結で卵子を使いきってしまい、更年期の訪れが早まることはありませんか?
生まれた瞬間の女の赤ちゃんの卵巣にはおよそ200万個の卵子の元である卵母細胞があります。女性は青春期から更年期まで、一生の間におよそ400回の排卵周期があるとされています。1回の排卵で排出されるのは1個の卵なので、最高で400個ほどということになります。残りの数十万に上る卵母細胞はホルモンの関係で成熟な卵子にはならず排出されません。卵子凍結治療は薬による刺激で排卵を誘発し、本来は自然淘汰されるはずの卵胞にも成長する機会を与える治療法になります。更年期を早めるということもありません。

3.凍結卵子と新鮮卵子に差はありませんか?融解後の生存率はどれくらいですか?
NUWA生殖医療センターでは最新の凍結技術(ガラス化凍結法)を採用しており、卵子の融解後の生存率は9割前後となっています。受精後胚移植を行った後の妊娠率については新鮮卵子との差はほどんとありません。

4.ガラス化凍結法とはどんな方法ですか?
ガラス化冷凍法(Vitrification)とは、冷凍過程において高濃度の冷凍保護剤を用いて細胞内の水分を置き換え、極めて速い速度で降温を行う方法です(>20000℃/分)。この方法では、細胞内の液体が高粘度・高濃度のガラス状物質に変わり、冷凍速度が速いため、水分が氷晶を形成する前に冷凍が完了します。

5.採卵にはどんなリスクがありますか?
排卵誘発後、最も懸念されるリスクは「卵巣過剰刺激(OHSS)」で、5%未満の確率で発生します。 少数の人に、お腹の張り、吐き気、嘔吐、めまいなどの症状が現れることがあります。 ほとんどの人は数日以内に回復し、入院が必要になるケースは稀です。

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