生殖医療

着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)

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PGS胚着床前染色体スクリーニングとは(正式には着床前胚染色体異数性検査PGT-A)胚着床前の細胞の一部を採取して、23対の染色体の本数とゲノムに異常があるかどうかを調べる検査です。一般的に5 日目以後の胚盤胞期に入った胚細胞を検査します。この期間は胚細胞の数が多いため、検査をしても胚胎細胞にダメージが少なく済みます。5〜8個の細胞を検査することで、胚の全体的な染色体の状態を確認することができます。この検査は異常な胚を取り除くことで妊娠率を高めることが目的で、事前に検査を行うことで流産率の低下や不妊治療に費やす時間の短縮になります。胚細胞の状態を知ることで安心して妊娠過程に入れることでしょう。

*すべての患者様が着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)を必要とする訳ではありません。検査を希望される方は医師にご相談ください。

 着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)が適用されるケース:

✅35歳以上の高齢の女性
✅流産を2回以上経験したことがある
✅何度も体外受精治療を受けたが失敗した方
✅染色体異常や染色体転座の家族歴がある方
✅重度男性不妊症に悩んでいる方
 
着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)で分かる病気は?
✅染色体の異常:ダウン症、ターナー病、クラインフェルド病、エドワード病、パタウ病など
✅染色体の欠失(≧10Mb):プラダー・ウィリ症候群、クリ・デュ・チャット症候群、ディジョージ症候群、エンジェルマン症候群など

着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)で検査結果が出ないのはどんな状況ですか?
✅胚はモザイクであり、数百にも及ぶ細胞の中から5~8個の細胞を選んで検査を行うということは、胚全体の状態を表すものではありません。検査をして栄養外胚葉が正常であっても、将来赤ちゃんになる部分の内細胞塊は異常ということがあり得ます。
✅染色体が少な過ぎる場合(10Mb以下)は検知出来ず検査不可となることがあります。
✅染色体にに転座が見られる場合、染色体の総数は変わりませんが、異常を検知することが出来ません。

*着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)を受けた胚を移植して妊娠した場合も絨毛・羊水検査を受けることをお勧めします。

Q&A 
1.着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)を受け正常だった胚を移植して妊娠しました。100%健康な赤ちゃんが生まれてくると保証されましたか?
いいえ、その保証は出来ません。上記でご説明したように着床前胚染色体異数性検査PGT-A(PGS)と単一遺伝子疾患に対する着床前診断PGT-M(PGD)のどちらの技術を用いても異常を検出できない可能性があります。そのため、妊娠後も必要な検診や検査は必ず受けてください。

?ご不明な点がございましたら、LINEの他にメールでもご連絡いただけます。

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