不妊症検査を行うべきタイミングは?不妊の定義とは?
不妊症の定義って何でしょうか?またどのタイミングで不妊症の医師に相談すればいいのでしょう?一般的には、以下の2つの状況に分かれます:
➜ 35歳未満
35歳未満で、避妊なしで定期的に(毎週2~3回の頻度)性生活を行っているにもかかわらず1年経っても妊娠しない場合。
➜ 35歳以上
35歳以上で、避妊なしで定期的に性生活を行っているにもかかわらず半年経っても妊娠しない場合。
これらに該当する場合は不妊症とされます。上記条件に該当し、また子供を強く望んでいる場合は、早めに不妊症の専門医にご相談になることをおすすめします。
不妊症検査をするには何科に行けばいいのか?
不妊症と分かった場合、どの科に行けばいいのでしょうか?不妊症かもと思ったら、まずは産婦人科や生殖医学の専門医療機関に行き、検査と診断を受けましょう。そして、医師から他の検査項目についての指示や予定を立ててもらい、不妊症の原因を探っていきます。
不妊症検査の項目一覧
不妊症になると妊娠の可能性がゼロになってしまうと誤解している方が多いのですが、実は検査を行うことでその原因をはっきりさせることができ適切な治療が可能です。そのため、医師は男性・女性それぞれに対して一連の検査を行い、不妊の原因を把握するのです。
女性不妊症検査
✅ 血液検査
採血によってホルモン値をチェックします。例えば、アンチミューラリアンホルモン値(AMH)、ホルモン値(FSH、LH、E2)、プロラクチン値(PRL)、甲状腺刺激ホルモン値(TSH)、男性ホルモン値(テストステロン)などの数値チェックが含まれます。
✅ 経腟超音波(エコー)
経膣超音波とは、プローブを用いて子宮や子宮頸部、卵巣などの範囲をスキャンし、詳しい画像を得る検査方法です。経膣超音波は一般的な腹部超音波と比べてより精度が高いので、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、チョコレート嚢腫、卵巣腫瘍などの不妊症を起こしうる病変を見つけることが可能なのです。
✅ 卵管造影検査
子宮卵管造影検査を行うことで、卵管が通っているか、むくみや病変がないかを診断することができます。また、子宮に病変がないか、癒着や変形がないかも検査することができます。検査の際、一時的に軽い不快感(軽い生理痛のような下腹部の張り)を感じることがあります。
✅ 子宮鏡検査
子宮内膜ポリープや子宮腔の癒着、双角子宮などは胎児の着床に影響を及ぼすため、不妊症の原因とされることがあります。そのため、子宮鏡検査を通じて子宮内膜の状態を確認します。子宮鏡検査には、軟式子宮鏡と硬式子宮鏡の2種類があります。
男性不妊症検査
不妊症は女性だけでなく、男性にも起こります。例えば、精子数が少ない(乏精子症)や無精子症などです。したがって、男性不妊症の検査も必要なのですが、検査項目は比較的シンプルで「精液分析検査」の一つだけです。
採精し精液を分析します。精子数、形態、濃度、活動力などを確認することで、男性に不妊症の可能性があるかどうかを判断します。男性不妊の原因として、精索静脈瘤や原発性精子形成障害などが考えられます。採精前2〜4日間は禁欲とし、その後に採精を行うことがのぞましいです
不妊症検査にかかる費用は?
不妊症検査にかかる費用はどうでしょうか。
必要となる検査項目は個々の状況によって異なり、また各医療機関の料金基準もまちまちです。そのため、どの不妊症検査が必要かを専門医とご相談になり、医療機関に見積もりを出してもらうことをおすすめします。不妊症の原因を特定するためにはきちんと検査を受けることがとても重要。夫婦双方に原因がある場合もあるため、ご夫婦揃っての検査ををおすすめします。
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