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卵子ドナーになるのにリスクはあるの?卵子提供後遺症についての10の迷信、専門医がお答えします。

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不妊のご夫婦が赤ちゃんを授かるために自分の卵子を提供して手助けをしてみたい、そうは思っても卵子ドナーにもさまざまなリスクがあるとよく言われます。これは本当なのでしょうか?また、どんなリスクがあるのでしょうか?ドナーになる前に、よく言われる迷信についてしっかり知っておきましょう。NUWA生殖医療センターの専門医が10の迷信についてご説明します。安心して卵子提供を行い、愛の輪を広げるお手伝いをしましょう。


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卵子提供って何?リスクはあるの?卵子ドナーになる前に知っておくべき3つのプロセス

卵子提供とは、女性が自分の健康な卵子を生殖医療機関を通じて必要な女性に寄付することです。これにより、年齢、病気、その他の理由で自然に妊娠できない家族の夢を実現するお手伝いができるのです。また、卵子ドナーになると99,000台湾ドルの栄養費を受け取ることもできます。主な流れは以下の通りです:


1. ドナー登録
卵子ドナー登録」をオンライン上で記入します。専門スタッフから連絡が來るので、時間をご予約のうえ、当院で健康診断を受けます。健康診断報告の結果を待ちます。通常、7〜14日かかります。


2. マッチング待機
国家健康署が身分確認を行います。審査が通れば治療が開始できます。治療開始の連絡を待ちます。


3. 採卵治療
時間通りに排卵誘発注射を受け、指定された日時に再診します。採卵手術の当日に栄養費を受け取ることができます。手術後、3日間の追跡フォローアップがあり、術後の身体の状態を確認します。

一般的に、卵子ドナーのリスクは低く、排卵誘発剤の注射部位に軽い不快症状が生じることがありますが、副作用はほとんどありません。

卵子ドナーになると起こりうるリスク5つ

卵子を提供するリスクは低いのですが、中には不快な症状が出る方もいるかもしれません。そのため、卵子ドナーになる前に、リスクを全面的に理解しておくことがとても重要なのです。起こりうる5つの状況はこのようなものです:

 ● 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
Ovarian hyperstimulation syndrome,OHSSは、多くの場合症状は軽症で、発生率は1〜5%程度です。排卵誘発剤使用により卵巣が薬物刺激を受け、血管透過性が増加することににより起こります。水腫、腹水、呼吸困難などの症状を引き起こします。

軽度の症状でよく見られるものには、腹部膨満感、腹痛、吐き気、嘔吐、めまい、心悸亢進、排尿困難、体重増加、卵巣の腫大などがあります。これらの症状は、水分や電解質の補給、高タンパク質食の摂取、そして激しい運動を避けることで、通常1〜2週間をかけて徐々に回復します。まれですが重度の症状が現れた場合は入院治療が必要となります。


● 卵巣捻転
この症状は非常に稀です。排卵誘発剤の過剰刺激により卵巣が腫大し、この時に激しい運動をしたりぶつかったりすると、卵巣が捻転して急激な強い腹痛を引き起こすことがあります。この場合すぐに手術が必要です。


● 麻酔リスク
採卵手術では全身麻酔をかけて眠った状態で行われます。そのため、麻酔薬に対するアレルギー反応、代謝性アシドーシス、肺炎、肺水腫、不整脈、低血圧などのリスクがありますが、これらの発生率は非常に低いです。


● 手術リスク
手術には感染、出血、消化管損傷、泌尿器系損傷、腹腔血腫、神経損傷などのリスクが伴います。


● 一時的な腹痛
侵襲性手術の後には、一時的に腹痛が生じる可能性がありますが、通常はしっかり休むことで良くなります。

卵子ドナーに見られるリスクや後遺症に関する10大迷信を解明!

先述したリスクに加えて、卵子を提供することについて誤解している方も多くみられます。例えば、卵子ドナーになると更年期が早まるとか、生理周期が乱れるとか・・しかし、これらは本当なのでしょうか?以下では、NUWA生殖医療センターの専門医が一つ一つについてお答えします!


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迷信1:卵子を提供すると生理周期が乱れる?

一時的に生理周期が乱れる可能性はあります。卵子提供治療の際にホルモン補充を行うため、採卵後1〜2ヶ月間は生理周期が不規則になることがあります。しかし、通常1〜2回の生理が来れば、正常に戻ります。

迷信2:卵子を提供したら、自分の妊娠率が低下する?

卵子を提供することで妊娠率に影響が出ることはありません。「卵子を前借り」するのではなく、当月に萎縮する予定だった卵子を排卵誘発剤によって成熟させることによって卵子提供を行うためです。よって、卵子のストック量に影響を与えず、妊娠率も低下しません。

迷信3:卵子提供は更年期を早める?

卵子ドナーになることで更年期を早めることはありません。女性は毎月平均10〜20個の基礎卵胞を生成しますが、成熟して排出されるのは1個だけで、他は自然に萎縮していくのです。治療中に排卵誘発剤を使用することで、これらの萎縮予定の卵胞も成熟させるため、卵子のストック量に影響を与えません。

迷信4:排卵誘発剤で太る?

卵子提供治療の際使用するホルモン薬で、むくみが一時的に起こることがあります。しかし、採卵が終わり次の生理が来ればホルモン状態は正常に戻るので、水分が体外に排出され体重も元に戻ります。

迷信5:提供した卵子が親戚に提供されてしまう可能性がある?

ありません。採卵 治療の開始前に、ドナーとレシピエント(受贈者)の情報は衛生福利部国民健康署に提出され、四親等以内の親族関係がないことを確認します。

迷信6:台湾国籍がないと卵子ドナーになれない?

いいえ、外国人も台湾で卵子ドナーになることができます。ドナー条件を満たし、健康状態に問題がなく、国民健康署の身分審査を通過すれば卵子を提供することができます。

迷信7:採卵手術をすると傷跡が残る?

残りません。卵子提供の採卵手術は経腟的に行います。超音波で卵胞の位置を確認し、腟壁を通して採卵針を卵巣に刺し入れ卵子を取り出します。術後の傷跡は小さな針穴だけで縫合不要。この傷跡は自然に治癒するため残ることはありません。

迷信8:レシピエントはドナーを知ることができる?

知ることはできません。『人工生殖法』の規定に基づき、レシピエントにはドナーの血液型、人種、肌の色のみが提供されます。それ以外の個人情報は非公開です。

迷信9:自分の子供が近親結婚する可能性がある?

政府の試算によれば、その確率は5000万分の1です。ご心配な場合は、国民健康署が『人工生殖子女親屬關係查詢辦法』を提供していますので、子供と結婚相手の情報を送り照会することも可能です。

迷信10:タトゥーがあるとドナーになれない?

健康評価を通過すれば、タトゥーがあっても卵子を提供することができます。タトゥーは遺伝子に影響を与えませんが、感染症のリスクは存在します。そのため、採卵前の健康診断に問題がなく、身体状況が良好であることを確認します。問題なければ、同様に卵子を提供することができます。

卵子ドナー体験談:専門的な治療のおかげで自分のリスクを最小限に。そして、しあわせをおすそ分けすることができました!

幸せのおすそ分け



● 卵子ドナー体験談

インターネットで色々な卵子提供の体験談を見て調べた後に、私はNUWA生殖医療センターのホームページにあるフォームに記入しました。2日ぐらいしたら電話がかかってきて、基本情報について聞かれ、次回の生理初日に公式アカウントから報告するように言われました。生理初日に連絡し、最初の検査の予約を取りました。初回は採血、子宮頸がん検査をしてもらい、今後の流れについての説明を受けました。私は採血がとても苦手なのですが、思ったほど痛くなかったです。聞いたところでは検査技師が採血してくれたとのこと。検査が終わった後は、看護師が流れについて一つ一つ丁寧に説明してくださいました。細かいところまでしっかりと教えてくださり、私が分からないところもすべて答えてくれました。

検査結果に問題がなかったため、次の生理で卵子提供の治療に入ることができると連絡をいただきました。再診では採血と超音波検査を受け、長時間作用型の排卵誘発剤の注射薬と黄体ホルモンの飲み薬3錠をもらって帰り、家で使い始めました。しかし、注射については自分で刺すのが本当に怖かったので、プロの看護師に注射をお願いすることにしました。排卵誘発剤は看護師が上手に注射してくれるのでそんなに痛くなかったのですが、排卵促進剤の注射は打った時にはっきり打たれた感覚がありました。排卵促進剤を打った2日後に採卵手術の予定が入りました。術後は生理痛の鈍痛のようなものはありましたが、他には特に不快なところはなかったです。

NUWAの看護師や受付スタッフは、とても優しくそして辛抱強く接してくださったので、私はあまり緊張することもなく安心してお任せすることができました。そして、今回の採卵で20個以上の卵子を採取できました。自分の卵子がレシピエントの手助けになればと願っています。


NUWAの整った治療プロセスで卵子提供のリスクを軽減

NUWA生殖医療センターは衛生福利部国民健康署認可の人工生殖医療機関であり、卵子提供の治療プロセスは完全に「人工生殖法」に基づいて行っています。さらに以下の特色を持ち、ドナーがより安心安全に卵子提供を完了できるようサポートしています。

10の迷信


✔  プロフェッショナルな医療チームと設備
NUWA生殖センターは、100人規模の医療チームと国際水準のラボ設備を有し、卵子ドナーの皆さまのリスクを最小限に抑えることに努めています。

✔ 女性医療チームが全プロセスを担当することでより安心
卵子ドナーが卵子提供を快適に行っていただき、きめ細やかなケアによる安心感を感じていただけるよう、NUWAでは治療の全過程を「生殖専門の女性医療チーム」が担当することも可能です。

✔  排卵注射のサポート
専門スタッフが排卵誘発剤注射を行うことも可能。自己注射に心理的ストレスを感じる卵子ドナーのストレスを軽減しています。

✔カスタマイズされた治療プロセス
医師とご相談のうえ、個々のケースに合わせた治療プロセスへ調整いたします。注射薬の調整(例えば、1回の注射で6〜7日分の効果がある長時間作用型の排卵誘発剤)を行うことで、頻繁に診察や注射を受ける必要がなくなります。ただし、長時間作用型の注射薬はすべての人に適しているわけではないため、治療前に医師とご相談ください。

これまでの説明を読んで、卵子ドナーについての理解が深まりましたか?もし、卵子を提供しようとご決断された場合は「愛心捐卵表單」にご記入・ご提出ください。専門スタッフからご連絡させていただきます。NUWA生殖医療センターは台北、桃園、台中にクリニックがあるので、お近くのクリニックを選んでいただけます。さらに卵子ドナーのリスクについてもっと知りたい場合は、オンライン予約を行い、クリニックで医師にご相談ください。

資料作成

 ●  NUWA生殖医療センター

数多くの不妊症治療の名医と、何万例もの体外受精実績を持つ経験豊かな医師陣を誇るNUWA。現在、3軒の高機能体外受精センターと2軒の漢方クリニックで診療サービスを行っています。また、国際レベルの胚培養室(ラボ)は台北・桃園・台中に3軒あります。

主なサービス内容:不妊症治療、体外受精、人工授精、卵子凍結、卵子提供、妊娠準備など。2021年NUWAは正式になでしこ医療と提携関係を締結。妊娠準備から妊娠・出産・産後ケアまで女性の一連のライフスタイルに沿った総合サービスをご提供しています。

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