NUWA胚培養室

設備の紹介

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 紡錘体(スピンドル、spindle)は卵子の心臓のようなもので、微小管(microtubule)の束が多数集まって構成される細胞内の構造です。ほとんどの卵子の紡錘体は第一極体の下の方にあり、顕微授精(ICSI)を行う際は、胚培養士は卵子の第一極体を時計でいう6時か12時の位置に置き、紡錘体に刺さらないようにします。

研究によると約15~30%の割合で、紡錘体の位置が真下では無いことが分かっています。特に高齢の方の卵子や早期卵巣不全の方の卵子の紡錘体は位置がずれている場合もあり、顕微授精(ICSI)を行う際に紡錘体を傷つけ、卵子が無駄になってしまうということがあり得ます。

NUWA生殖医療センターではオリンパス社の紡錘体可視化装置(Spindle View)を採用、顕微授精(ICSI)を行う際も紡錘体の位置を確認し、胚培養士は紡錘体を避けながら処置を行うことが出来ます。顕微授精(ICSI)による卵子への損傷を減らすだけでなく、胚培養士が卵子を凍結する最適なタイミングを把握することができ、融解後も卵子の回復力を観察することが出来ます。


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